エントリーの内容が自然ばかりで申し訳ないのですが、Redwood National and state parksの美しい動画を見つけたのでアップします。前回のエントリーで書いたバナナスラッグも出てきます。
ハンボルト郡の野性生物
オリックのレッドウッド・クリーク・トレイル付近でキャンプをしていた人達がクーガ(mountain lion)に付け回されたという少し変わった記事を読んで思い出しましたが、ハンボルト郡には東京では見られない野性生物を見ることが出来ます。
例えば海洋生物ですと、トリニダッド(Trinidad)というアルケータから24キロ北上した沿岸の町では、崖から沖で鯨が泳いでいるのを確認出来るときがあります。
アルケータ市内ではかなり大きい鹿に遭遇することがあり、レッドウッド・コミュニティ・フォレスト周辺ですと野性動物から庭の植物を荒されるのを防止する為、微弱電流の流れる電線を花壇に張っている家を見かけます。他に、道端などには野苺がよく生えていますが、よく目を凝らすとその茂みにアライグマ(raccoon)を見つけるときがあります。キュートな見た目と反対に獰猛な動物です。
鳥類ではハチドリ(hummingbird)を見かけます。昨年6月にアルケータに戻ったときもハチドリが大学内の花の周りを飛んでいました。ビーチでペリカンの群れが飛んでいるのを見たこともあります。アルケータ市内にはアルケータ・マーシュ(Arcata marsh)という沼地があり、そこで様々な鳥を観察することが出来ます。
雨の多い時期(10月~4月)に入ると路上などで頻繁に見かけるのがバナナスラッグ(banana slug)です。Slugとはナメクジのことで、まさに見た目はバナナの皮の様です。かなりグロテスクですがアルケータのマスコット的な存在でもあります。
The tallest tree in the world
以前のエントリーで、アルケータはレッドウッドの森に囲まれた田舎街だと書きましたが、このレッドウッドという樹木の一番高いものがハンボルト郡に隣接するデル・ノート郡(Del Norte County)にあり、それが世界一の樹高を持つ木だそうです。その世界一の木はハイペリオン(Hyperion)と名付けられており、高さは115.72メートルとのこと。そしてハイペリオンはレッドウッド国立州立公園(Redwood National and State Parks)にあります。但し、ハイペリオンの具体的な場所は明らかにされていないようです。他にもレッドウッド国立州立公園には樹高世界トップ10に入るレッドウッドが数本あります。
レッドウッド国立州立公園は東京ドームの1万1200倍もある広大なもので、アルケータから一番近いインフォメーションセンターまではアルケータ空港から40キロ北上したところにあるそうです。
実はこれほど貴重な樹木があるにも関わらず、私はレッドウッド国立州立公園には一度位しか行ったことがありません。と言うのも、それなりに大きいレッドウッドはアルケータ・コミュニティ・パークにもあり、当時はそれらで満足していました。次回アルケータを訪れる際は、レッドウッド国立州立公園まで足をのばしたいです。
Exploring the Redwood Forest - YouTube
ハンボルト郡と映画
アルケータのあるハンボルト郡は、いくつかの有名映画のロケ地として使われています。例えば、「スター・ウォーズ ジェダイの帰還」やジュラシック・パーク続編の「ロスト・ワールド」。スター・ウォーズは、スピーダーバイクでのチェイスシーンがハンボルト郡の州立公園で撮影されたようです。ロスト・ワールドは、コスタリカの熱帯雨林という設定でハンボルト郡内の州立公園が使われました。
vimeo.com
他に、単に手付かずの自然を表現する為のロケ地として選ばれたものでないものもあります。有名作品ですと、ジム・キャリー主演の「マジェスティック(The Majestic)」やダスティン・ホフマンやモーガン・フリーマンが出演した「アウトブレイク(Outbreak)」です。これらはユリイカから少し下がったところにあるファーンデール(Ferndale)で撮影されたようです。残念ながら私はまだ両作品とも見ていません。
比較的最近の作品ですと、ブラッド・ピットやショーン・ペン出演の「ツリー・オブ・ライフ(The Tree of Life)」でもハンボルト郡内の州立公園が撮影に使われたようです。
ハンボルト郡の美しい景色が見える映画として個人的にお薦めしたいのは、タイトルそのままの「Humboldt County」という映画です。ロサンゼルスで学ぶ医学生が、ある偶然からハンボルト郡に滞在して新たな価値観を見出していくという内容で、美しい景色がたくさん出てきます。撮影はハンボルト郡内の多くの箇所で行われており、アルケータのシーンも少しあります。ドラマなので色々と誇張されていますが何となくハンボルト郡の雰囲気が伝わる映画だと思います。
Humboldt County Trailer - YouTube
映画ではWILDFLOWERの前が映っていたと思います。
アルケータ旅行 最終日&まとめ
最終日、7時前にはホリデーインをチェックアウトして空港まで送迎してもらいました。珍しく朝から快晴で爽やかな気候でした。時間通りに飛行機は飛び立ち、サンフランシスコへ。機内には盲導犬とそのトレーナーっぽい人が乗っていました。大型犬なので一人分のシートも用意されていましたが終始落ち着かないらしく、じっとしていられないのが印象的でした。
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今回7年振りに戻ることが出来て本当に良かったと思います。その一方、出来なかったこともいくつもあり少し残念でした。出来なかった原因は時間的な制約と移動手段の制約によるものであり、時間的な制約も主に移動手段の制約によるものです。そもそも運転に自信がないので、今回の旅行の移動手段は公共のバスかタクシーを利用することにしました。そして公共のバスは週末の運行が激減するので、まず滞在期間は平日のみにしようと思いました。これが滞在期間の短い主な理由です。
次回アルケータを訪れるときはサンフランシスコからドライブして行きたいです。そしてアルケータやその周辺を当時やっていた様に運転したいなぁ。
アルケータ旅行 四日目
四日目です。明日の早朝にはアルケータを去りますので今日が実質最終日になります。この日は10時には滞在していたデイズ・インをチェックアウトしました。そしてタクシーを呼んで向かった先は、ホリデーイン・エクスプレスというホテルです。
このホテル(モーテル?)は空港から150m位のところにあり、翌日朝7時過ぎには空港でチェックインしたいので最終日はここに泊まることにしました。料金はデイズ・インより高めですが、設備やサービスは満足出来ます。空港への送迎もしてくれます。ただ周りに飲食店は全く無いので夕飯は予め準備しておく必要はあります。
ホリデーインには10時半には着いたもののチェックインは出来なかったので、荷物だけ預かってもらいました。そしてバスに乗る為に空港まで歩いて行きました。距離は大したことありませんが砂利道で少し歩きづらかったです。
空港のバス停でバスに乗りとりあえずアルケータに向かおうと考えていましたが、最終日だしこのままバスに乗ってユリイカまで行くことにしました。ユリイカ(Eureka)は隣町であり、ハンボルト郡の郡庁や裁判所がある政治や経済の中心の街です。オールドタウンという観光スポットもあります。
最初に向かったのはユリイカのダウンタウンからは少し離れたベイショアモール(Bay shore mall)というショッピングモールです。そのモールの中を歩いてとにかく驚いたのは、7年前にあったテナントがほぼ撤退して別のテナントになっていることでした。ボーダーズが倒産したのは知っていましたが、ギャップやオールドネイビー、ホームタウンビュッフェも無くなっていたと思います。モールの映画館もありませんでした。
モール内のフードコートで昼飯を食べ、まだ十分に時間があったのでもっとダウンタウンの方に行くことにしました。バスで途中下車し行った先はロストコースト。ここはクラフトビールを提供してくれるレストランです。平日の午後2時くらいでしたが結構混んでいて私はカウンターでグレイトホワイトというビールを呑みました。ついでにパイントグラスを1つ購入。
ロストコーストを出た後はアルケータに戻り、最後の見納めと思って昔よく通った道を歩いたり、プラザのベンチに座ってまったりしていました。夕方になってSafeway近くのメキシコ料理店でブリトーを買い、バスに乗ってホリデーインに戻りました。